算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

人生の図式<陰占>(算命学の全体像①)

 

基礎は陰陽五行

算命学の「思想」は、これまで書いた自然思想を押さえておけば、ひとまず十分です。簡単にまとめておきますね。

  • 人間は自然の一部で、自然と同じ気でできていて、人間がそれぞれの役目(ミッション)を生きることで、自然はバランスを保つことができる。老子が無為自然を説いたように、自分の役目を果たすこと(宿命通りに生きること)が人生の目的で、そこから外れて元に戻れなくなると淘汰される。
  • 生まれた時の天の気と地の気が人間の気になるが、それは陰陽五行の理により十干・十二支からなる干支であらわされる。これを読み解いてそれぞれの役目/宿命を知るのが算命学の目的だが、与えられた資質や環境のなかで宿命をいかに生きるかは人間の自由であり、これを運命(=命を運ぶ)という。

 

陰陽五行は、教科書や市販の本などでもサッと流されちゃう部分ですが、学校の勉強でいえば、ひらがな・カタカナや足し算・引き算です。

  • 十干と十二支について、漢字をイメージしながら、頭からはもちろん、逆からも言えること。
  • 2つの五行の関係について、生じる/生じられる/剋す/剋される/比和するを即答できること。

これは占術を習得したいなら絶対に必要な作業です。

陰陽五行は、次のブログで解説していくので、ご興味があれば是非ご覧ください。

yangyin.jofukudo.com

 

陰占で運勢を知る

つぎに、算命学の「占術」では、生年月日の干支をもとに宿命を読み解いていく術を学びます。生年月日の干支は誕生した時の気で、これを陰占といいます(縦書きで右から左に年干支・月干支・日干支)。

たとえば、2024/1/24に生まれたひとの陰占は次の通りで、右の癸卯が年、まんなかの乙丑が月、左の丁亥が日の干支です。

 丁 乙 癸

 亥 丑 卯

 

左上の十干(日干、例では丁)が自分で、ほかの十干や十二支との関係などから、自分がどんな環境で生きていく宿命なのかを読み解きます。すなわち、家族(両親/兄弟/配偶者/子供などとの関係)、ビジネスやお金、出世や名誉、健康、人間関係など、いわゆる(持って生まれた)運勢がわかります。この宿命通りに生きる(算命学では「消化する」と言います)ことがそのひとの役目で、この世に生まれてきた目的なのだと算命学では考えます。

では、運勢の悪いひとは救われないのかというと、それは違います。運がなければ努力すればいいわけで、それが運勢の悪いひとの役目です。ウサギとカメで言えば、カメです。でも、最後はカメが勝ったように、苦労して成功したひとはたくさんいます。むしろ、ウサギのように運勢が好すぎるひとは、努力を怠って平凡な人生で終わることも多いように思います。