算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

鑑定でよく使う占術(算命学の全体像③)

 

算命学では、持って生まれた気をあらわした陰占/陽占/後天運をさまざまな占術を用いて読み解いて、そのひとの(広義の)宿命を明らかにします。

では、算命学にはどんな<占術>があるのでしょうか?

よく使うものを挙げると、次の通りです。

 

■陰占/後天運の基本占術

陰占では、2つの干の生剋比を用いて五徳や人物との関係を分析するので、<五徳><十二親干法>の理解は必須です。

また、自然思想にもとづいて宿命を風景に見立てて評価するうえで、<十干性情><六十花甲子法>はイメージできるようにしておいたほうがいいです。

陰占の早見表ともいえる<格法>については、少なくとも完全格は見分けられるようになりましょう。そして、運勢を観る<守護神法>は重要で、ネットなどから情報を集めましょう。

天干の<干合論>、地支の<位相法>、干支の<干支法>は、まずは知識として覚えておきましょう。

 

■陽占/後天運の基本占術

人物の性情を観るうえで<本能論><十大主星><十二大従星>の理解は必須です。また、<強弱法><純濁法><三分法><循環法>は、早いうちに使いこなせるようになっておきましょう。

陽占の早見表ともいえる<局法>もよく使いますが、<二連変化>は細かすぎて鑑定ではあまり使いません。四柱推命でよく使う吉星/凶星という分類は、机上の空論で、百害あって一利なしです。

陰占よりもわかりやすいので、陽占から鑑定に入るとよいでしょう。ただし、奥は深いので、疑問が生じても深く悩まないようにしましょう(上達するとわかるときがきます)。

 

■天中殺法

天中殺の知識は必須ですが、朱学院と高尾学館で異なるので、現実によく当てはまると思うほうで実践するほかないです。また、<天中殺グループ>による鑑定も、前者ではほとんど用いませんが、後者では多用します。

陰占の<宿命中殺>、後天運の天中殺(大運と年運で十分)は、対処方法も含めてしっかり頭に入れましょう。初級者は、陽占と天中殺を用いた鑑定が中心になります。

 

■その他

はじめの頃に学校で教わる<宇宙盤>や<旺相休囚死法>は、わかりやすいのですが、あくまで潜在的な傾向をあらわしたもので、ほかに(反対の)顕在的な欲求がある場合は見事に外れてしまうので、注意しましょう。

運勢の変化をあらわす<数理法>は、グラフでわかりやすいのですが、計算できるソフトウェアが必要です。他には(使い勝手はよいが)朱学院/高尾学館のいずれかでしか使わない占術も多くあります。

 

各占術の概略(どんな技法で、どんな目的で使うか)は、解説すると長くなるので、noteで書きますが、算命学+占術名でググれば足りるかもしれません。