算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

宿命と運命(算命学の基本思想②)

 

一人ひとり生まれ持った役目(ミッション)があるという主張は、宿命論というか、自由がないようで嫌な感じもしますよね。また、人びとに役目を知らせることが算命学の目的だと言われると、「お前ら、どんだけ偉いんだよ(笑)だったら、今日の夕食、当ててみろよ(笑)」とでも言いたくなります。

 

インドに自分の過去・現在・未来の出来事がすべて書かれている「アガスティアの葉」なるものがあると昔ブームになりましたが(※)、算命学は「人生のすべてがあらかじめ細かく決められている」と言っているわけではありません。「人生はすべて自由に決められるものではなくて、自分ではどうすることもできない宿命の力が働いている」と言っているだけです。

プロ野球でたとえてみると…

「つなぐ」役目に徹する二番バッター。だから、目立とうとしてホームランっばかり狙っても、活躍できずに戦力外になる(淘汰される)。ココ一番で手堅くつないで、地道にチームの信頼を積んでいくことが大事。

決められているのはこの程度で、どのチームでプレーするのか、どんなプレースタイルでいくのかなど、あとは自由に決めればよいのです。ただ、この程度でもわかれば、すごくないですか?だって、人生の方向性が見えてきますよね。ミッション・ステートメントもしっかりしたものになります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%91%89

 

また、五十にして天命を知る(知命)という言葉があるように、真摯に向き合って生きているひとは、知らずに自分の役目を果たしているものです。なぜなら、人生には宿命に近づける力が常に働いているからで、宿命通りに生きていると心が満たされます。

ただ、エゴや(置かれた)環境などの影響で宿命から離れていくこともあって、そのときには再び宿命に近づけるために悩みや苦しみが生じます。算命学が役立つのは特にそういうときで、宿命と現実とのズレを観て、どう修正すべきかを考えることができます。

もしそこで立ち止まらずに宿命からさらに離れてしまうと、元には戻れずにやがて淘汰されてしまうでしょう。

 

宿命と運命は違うとよく言われます。宿命は変えられないが、運命は変えられると。

正しく言えば、与えられた資質や環境のなかで具現化された宿命、それが運命だと思います。だから、同じ生年月日のひとは同じ宿命ですが、どんな運命を歩むかは(与えられた資質や環境が異なるゆえに)十人十色なわけです。

老子の無為自然(作為がなく自然のままであること)にも通じる人生観だと思います。