算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

大統領選の行方-トランプvsハリス①(算命学)

 

集団の運勢

知人から「大統領選、どっちが勝つか、占ってみろ」と言われたのですが、これはねぇ、個人の宿命じゃあ占えないんですよ。つまり、集団=運命共同体のリーダーは、運勢のよい人がなれるんじゃなくて、集団の運勢に合った人がなるんです。

じゃあ、集団(今回はアメリカ合衆国)の運勢はというと、観る方法はあるにはあるんですが(算命学はそもそも軍略に利用されていました)、前提条件や事実認定で結果は大きく違うし、どの程度読めるかというと、占技としては正直「?」がついちゃいます。

逆に、集団の運勢は、リーダーの運勢に強く影響されます。運勢のよい者がリーダーの集団は栄えていきますし、運勢の悪い者がリーダーの集団は衰えていきます。

だから、今回の大統領選も、どっちが勝ちそうかではなくて、こっちが勝ったらアメリカの運勢はどうなりそうかを占うのが妥当だと思います。

で、トランプさんは既に多くの人が観ているので、ハリスさんの宿命のほうから観たいと思います。

 

陽占が違う?!

さて、ハリスさんの宿命を出す段階で「問題」があります。

 

カマラ・ハリス(1964/10/20生)

 甲      鳳閣星 天庫星

 戌  禄存星 車騎星 車騎星

      天胡星 鳳閣星 天南星

75 65 55 45 35 25 15 5

丙 丁   庚 辛 壬 癸

寅 卯   午 未 申 酉

 

上は朱学院方式で出した宿命ですが、高尾学館方式だと、陽占は下のようになりますし、後天運も(5歳運ではなくて)4歳運です。

     鳳閣星 天庫星

 禄存星 司禄星 石門星

 天胡星 鳳閣星 天南星

どちらが適切なのかは一概に言えませんが、事例ごとにどちらが現実に近いかで判断するほかありません。

ハリスさんの場合はどちらのほうが現実に近いのかを観ていきましょう。

 

両者の大きな違いは、朱学院方式が攻撃本能の星が2つ(主星を含む)なのに対して、高尾学館方式が魅力/引力本能の星が2つ(主星を含む)という点です。

では、現実の人柄は、どうなのでしょう?

次のNHKのサイトが参考になります(人柄はWikipediaにはほとんど書かれていません)。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240819/k10014553091000.html

彼女の高校時代からの親友は「エネルギッシュでダンス好き」「ダンスをしているのが素顔のままの彼女の姿」「その親しみやすさ、明るさが若者をひきつけている要因の1つ」と彼女を評しています。

私生活でも夫の連れ子をわが子のように育てていますし、ここら辺は鳳閣星の質が出ています。

ただ、失言には要注意ですね。

鳳閣星が中殺されているし、天庫星が中殺されているのは最後に問題が起きやすいことを暗示しています。

彼女のこれまでの言動をみると、選挙戦の終盤でリップサービスで軽口をたたいて支持を失いそうな嫌な予感もしますが、これは何とも言えません。

また、先ほどの親友は「彼女にはもう1つ大きな魅力がある」「それは、弱い立場の人たちのために闘い、手を差し伸べる優しさ」「彼女は常に人々のために闘うんだという性格で、高校時代も正しくないと感じることがあれば、身をていして立ち向かっていました」と評しています。

高校時代、親友が養父から性的虐待を受けていることを知って、その親友を自分の家に匿って一緒に暮らしたそうで、ハリスさんも「私が検察官の道を進みたいと考えるようになった大きな理由は、彼女のような人たちを守るためでした」と語っています。

彼女のキャリアのスタートは検察官で、社会正義のために力強く戦う姿勢が評価されて、州の司法長官、そして2016年(54歳、丙申)に上院議員に選出されて政治家になったことを考えても、彼女の言動には攻撃本能の質が強く出ているように思いますし、高尾学館方式のように攻撃本能の星が一つもないというのは違和感があります。

彼女の場合は、朱学院方式の宿命で観たほうがよいと思います。

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