算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

鑑定の練習問題(算命学の全体像⑤)

 

性格を当てる?

今回は、鑑定練習とはどんな感じか、参考のため例を紹介します。

職場の人間関係に悩んでいる知人女性(40代、会社員、既婚・子なし)。彼女曰く…

  • 女性ばかりの部署に異動したが、お局様やその周辺からなぜかにらまれ、孤立している感じで働きづらい。
  • 異動前は男性もいて割と自分のペースで仕事もできたが、どうしたものか…。

彼女の陽占は次の通りですが、ここから彼女はどんな性格だと思いますか?

     司禄星 天報星

 禄存星 鳳閣星 牽牛星

 天馳星 牽牛星 天貴星

 

主星が鳳閣星だから、のんびりした性格のひと?でも(前回書いたように)神経質という出方もしますし、両面出る場合も多いです。

他の星は?司禄星があるから、堅実なひと?でも、司禄星があっても、ケチだったり根に持つタイプだったりすることもありますよ?

このように、星の出方はいろいろなので、宿命だけで当てるのは無理です(たまにまぐれ当たりすることもありますが…)。占い番組は(説明するまでもないと思いますが)演出です。エンターテインメントなので、悪いと言っているのではありません。宿命だけで読めるという幻想にとらわれるのは危険だということです。

座っただけでピタリと当たるということもありますが、それはおそらく占い師が(シャーロックホームズのように)相談者の身なりや立ち居振る舞いなどに目を凝らしていたからで、占いでわかったわけではないでしょう。

 

算命学は「当てもの」ではありません。だから、鑑定するときには、相談者の話をよく聞いてください。現実を観ないで鑑定をするのはナンセンスです。

そのうえで宿命を観て、そのひとがどのように宿命を使っているのか、その使いかたのどこに問題の原因があるのかがわかります。それに、話を聞いて共感するだけでも相談者の悩みは和らぐので、その意味でも重要です。

 

練習問題です

では、知人女性から聞いた話と、彼女に対して私が感じていることを書きます。

鑑定練習では、陽占を読む前に、対象者の実際の人柄などを(わかる限り)書いてください。そうしないと、星の解釈に都合のいい現実しか目に入らなくなって(「あてはめ鑑定」というやつです)、練習の効果は半減してしまいます。

さて、これを読んで、彼女が陽占の星をどう使っているのか、どこに問題の原因があるのかを考えてみてください。次回(一週間くらい置きますね)解説したいと思います。

 

<彼女の話>

  • 神経が過敏なところがあって、自信を持てない(自己肯定感が低い)。毒親(子供をコントロールしようとする親)の母に育てられたからだと思う。
  • なるべく他人と関わらないようにしている。失言やボロが出ないか気を使うし、一人反省会をして落ち込みたくないから。特に同性は苦手で、女友達は皆無。
  • 本当は学童保育の仕事をしたい(保育士免許あり)が、いまの仕事のほうがずっと給料がよいので、先の話。子供は好きだが、子供ができたら子供のことばかり気になってしまいそうだから、子供はつくらなかった。
  • いろいろやってみたくなるが、すぐに飽きてしまう。ものごとに対する執着心はない。
  • 休みの日は寝たりスマホを観たりでごろごろしていることも多い。

 

<私の印象>

  • 彼女はおとなしくて外目はのんびりしている印象ですが、周りは気になるタイプで、同僚と比べて待遇が不公平だと愚痴ることもあります。
  • 確かに人づきあいは不器用でノリは悪いですが、仕事は責任感をもってやりますし、素直ですし、陰険なところはありません。容姿端麗だし、もっと自信をもてばいいのにと思いますが、なにをやるにも消極的な印象です。
  • 気になることがあると、そればかり気になって、周りが見えなくなるところがあります。
  • ご主人は普通のサラリーマンで夫婦仲に問題はないようですが、ご主人が大切にしていたカセットテープを大掃除のときに段ボールごと勝手に捨ててしまって、しばらく口をきいてもらえなかったそうです(そんなことされたら、私だったら離婚ものです)。