算命学:占い独学講座

算命学を独学で習得したい方々へ、有名人の事例などをまじえながら、実践的な知識をわかりやすく解説します。noteでも販売しますので、ご活用ください。

中国の運勢②三つのシナリオ(算命学)

 

もう一度、習近平の宿命を観る。

  丁 癸

  巳 巳

日干が弱く禄が強い、四柱推命でいう財多身弱の宿命。

しかし、2012年の誕生日からは辛亥の大運で天将星の強い根ができることに加えて、第一守護神が周るから、一生でもっとも運勢のよいときで、権力の基盤を固めた。このような人物がトップに就いたのは、中国のよい運勢(特に財運)を暗示している。

しかし、現在の庚戌の大運からは完全に退気に入って潮目が変わる。現実的にも人口はピークアウトして、国の勢いは衰えていく。

そこで、三つのシナリオを考えた。

第一のシナリオ。年運では2028年(戊申)から天中殺で、ここから4期目になるが、官=地位が中殺されるから失脚のおそれがある。あるいは、干合して禄の虚気透干になるから、選択を誤ってさらに経済での迷走を深めるかもしれない。いずれにしろ、中国にとっては波乱だ。中国の運勢からは、国際的な地位や信用を失墜させるような出来事が起こるかもしれない。

第二のシナリオ。上に述べた運勢の影響は小さくて深刻な事態にならなくても、2032年(壬子)は日干支と納音で、その年の誕生日から天中殺の大運に入って官=地位が中殺される。そのため、ここで習近平政権は終わる可能性が高い。彼の念願は2035年までに台湾を統一することだが、ここで勝負に出て失敗して終わり、ということかもしれない。中国は、世界の覇権どころか、国際的な地位を一気に失うだろう。

 

第三のシナリオ。いやいや、それらの前に、来年の丙午の年も心配だ。

年運の午と日支の未が支合、大運の戌が半会すると、地支はすべて火になるが、日干の癸は、蒸発しかねないような状況になる。

  庚  癸  癸

      

具体的にどのようなシナリオが考えられるだろう…素直に考えたら「命が尽きる」だが(彼の父親がそうであったように)反対勢力から糾弾されたり(今度は逆に)彼の不正蓄財が明るみに出たりして、信用を失うのかもしれない。あるいは、中国の運勢からは、不良債権(地方の隠れ債務など)に押しつぶされて国の信用を失うということかもしれない。

 

中国は波乱、米国も波乱。では日本は…次回述べたい。