彼が大統領になったのは70歳で「天中殺」という運気が不安定なとき(丙申)だが、これは今後の運勢を占うのにきわめて重要だ。すなわち、天中殺で始めたことは全うできない、と算命学では観る。
結果、現職有利といわれる次の大統領選でジョー・バイデンに敗れ、1期で大統領の座から降りることになった。
しかし、その次の大統領選で再び勝利して返り咲くのだが、これに関しては2つの解釈ができる、という話を以前ブログに書いた。ひとつは、引退せずに再び大統領になったのだから天中殺の影響は続いているという解釈、もうひとつは、一度大統領の座から降りて(天中殺ではないときに)改めて大統領になったのだから天中殺の影響はないという解釈だが、どちらが妥当だろうか?
私は、前者が妥当と観る。なぜなら、彼は大統領の座から降りた後も、次の大統領選を見据えて政治活動を継続していたからだ。彼は、いわば就任9年目の大統領だから、1期目で十分にできなかったAmerica Firstの政策を次々と打ち出していくだろう。
そうなると、運勢という点では、とてもまずい。天中殺で始めたことは最後まで全うできないし、全うする場合にはどこかに犠牲が生じるのが原則だからだ。特に、2024年7月には演説中に狙撃されるという前兆のような出来事も起きている。
では、今後、具体的にどのようなシナリオが考えられるか?
ひとつは、2期目の途中で大統領を辞めざるを得ないような出来事が起きるかもしれない。
たとえば、暗殺されるかもしれないし、高齢なので急死するかもしれないし、深刻な病気や事故で執務できなくなるかもしれないし、スキャンダルで辞任するかもしれない。
もうひとつは、任期終了まで大統領に留まるが、代わりに周囲で運勢を下げるような事象が現れるかもしれない。
たとえば、子供(特に天中殺のときに生まれたバロンくん)あるいは後継者(特に天中殺のときに政治家になったバンス副大統領)に深刻な問題が起きるかもしれないし、米国民に多大な犠牲が生じるかもしれない(1期目もCOVID-19に対する誤った対応で多くの死者が出た)。
いずれにしろ良いシナリオは描けない。彼をトップに抱くアメリカの運勢も畢竟「波乱」ということになるが、次回述べたい。